塗装業者や職人が持っている資格や免許

塗装工事を依頼する時に、複数の業者から見積もりを取るのが基本ですが、金額だけで決めてしまうと手抜き工事等により、業者選びに失敗します。

塗装業界には悪徳業者が多いと言われることがありますが、それは塗装業を始めるのに資格が必要とされないためです。誰でも今日から塗装業を営むことができます。

請負金額が500万円以上になる場合、塗装工事に関する免許の取得が必要になります。

しかし、一般住宅の塗装工事で500万円以上になることはまずありません。

どうやって塗装業者の良し悪しを判断するかは難しい所ですが、業者のホームページを見ると大規模な工場の施工を行った実績や写真が乗っていたりすることがあるので業者を決めるまえにホームページ等その業を調べてみると良いと思います。

 

塗装業者が持っている資格・免許

資格・免許 概要
塗装工事業 国土交通大臣・県知事認定
10年間塗装業としての実績があると取得できる
職業訓練指導員
(塗装科)
県知事免許
一級塗装技能士になってから受験できる
塗装技能士 厚生労働大臣認定
塗装職人が取得する一般的な資格。実技と学科があり、合格率は50%ほど。他にも特級、1級、2級、3級がある
足場作業主任者 建設業労働災害防止協会認定
つり足場や張出し足場、高さが5m以上の足場の組立て、解体などを行う際に監督する
有機溶剤作業主任者 建設業労働災害防止協会認定
有機溶剤(シンナー、アルコール、アセトンなど)による身体的な被害防止の指揮・監督を行う

一人親方の職人でも塗装技能士資格は持っていることが多いです。塗装職人であれば、それほど難しい試験ではありません。

・1級塗装技能士は実務経験が7年以上必要

・2級塗装技能士は実務経験が2年以上必要

1級を持っている人であれば、それなりの知識や技術力があるということです。

資格がないと塗装してはいけないわけではありませんし、職人さんに直接、「あなたは塗装技能士の資格を持っていますか?」と聞くのは難しいと思いますが、知識として頭に入れておきましょう。

 

宣伝力・営業力のある業者が目立つ

腕に技術のある職人さんは営業が上手くない事も多く、逆に手抜き工事をするような悪徳業者は営業力があるため、有名になることがあります。

YahooやGoogleなどで、外壁塗装に関するキーワードで検索した時に出てくる業者も、ホームページにお金をかけているような営業会社が出てくる事が多いです。

営業会社やハウスメーカーに塗装工事を依頼した場合、実際に施工するのは下請けの塗装業者になります。その業者が信頼できる業者であれば良いですが、下請けでやる場合、金額を抑えられている事が多く、雑な仕事になりがちです。

宣伝広告費にお金をかけている所は、それだけ利益を上げている所になります。目立っていない塗装業者の中にも良い業者は沢山あります。

工事を依頼する場合は、必ず複数の業者から見積もりを取り、信頼できる所と契約するようにしましょう。