ウレタン塗料の特徴・単価・耐久性

ウレタン塗料は1950年頃から使われている塗料で、シリコン塗料に押され使用機会が減っていますが、弾力がありそれなりの耐久性を持った塗料です。

耐用年数は8~10年とされており、アクリルのように極端に耐久性が低いわけではありませんが、シリコンやフッ素と比べると見劣りします。

単価は使う塗料や塗装業者によってもかわりますが、シリコン塗料よりは安くなります。

 

ウレタン塗料が使われるケース

①ログハウスなどの木材を多く使った家
②ベランダの防水工事
③細部の塗装

ウレタンは光沢があり弾力性が高いので、木部や塩ビ製の雨樋などの塗装に適しています。耐候性が高く防水性能もあるのでベランダの防水工事などに使われることもあります。

ウレタンは柔らかく密着性が高いので細部の塗装に使われることがあります。高級な仕上がり感が得られますが、紫外線で黄変しやすいデメリットもあります。

現在の外壁塗装では、シリコンが主流ですが、昔ながらの塗装屋さんの場合、ウレタン塗料を勧めてくることがあるかもしれません。

10年おきの塗替えを考えている場合はウレタンでも良いですが、シリコン塗料と比べて激安というわけではありませんので、基本的にはシリコン塗料を選んだ方が良いでしょう。

 

ウレタン塗料の種類

塗料 特徴
セラMレタン
(関西ペイント)
耐候性、耐汚染性に優れた油性ウレタン塗料。密着性が強く塗膜が伸縮する。
水性コンポウレタン
(エスケー化研)
チリやホコリが付きにくく美観が保持できる水性ウレタン塗料。防カビ・防藻効果があり、衛生的。
クリーンマイルドウレタン
(エスケー化研)
セラミック配合の特殊ポリウレタン樹脂塗料。弱溶剤のため臭いが少なく優れた密着性が特徴。
ファインウレタンU100
(日本ペイント)
外壁・鉄部・木部と幅広い適性がある油性ウレタン塗料。肉持ちの良い塗膜で作業性が高い。
ロックウレタントップ
(ロックペイント)
耐候性、耐水性に優れた油性ウレタン塗料。光沢があり肉持ちが良い。コンクリート、モルタル、スレートなどの塗装に適している。