ALCパネルの劣化症状と外壁の塗り替え

ALCパネルとは、日本語では、「高温高圧蒸気養生された軽量気泡コンクリート」と呼ばれる材料です。略して軽量気泡コンクリートとも呼ばれます。主原料は、珪石、セメント、生石灰、発泡剤のアルミ粉末です。

ALCパネルは3階建て以上の建物やマンションなどで良く使われていますが、最近は2階建ての戸建住宅でも使われるようになっています。ヘーベルハウスや積水ハウスの建物で良く見られます。

表面に塗料が塗られており、サイディングと同様に、定期的な塗り替えが必要になるため、ALCパネルの塗装を行う事も多くなっています。ALC専用の塗料はありませんので、サイディングやモルタルと同様の塗料を使います。

 

ALCパネルの劣化症状

注意
・チョーキング
・塗膜の浮き、剥がれ
・ヒビ割れ
・パネルの破損
・シーリングの劣化

ALCパネルの劣化症状は、サイディングと同じものが多いです。チョーキング現象が出た時点で塗り替えを行うのが理想的です。塗膜の浮きや剥がれが出てからでは少し遅いです。

目地部分にはシーリング材が充填されていますので、シーリングの劣化から雨水が侵入しパネルや建物が腐食する可能性もあります。

ただ、ALC外壁の場合、建築用仕上げ材で塗装されている事が多く、シーリングにも塗膜ができますので、10年以上経っても劣化していないことも多いです。

 

塗装に使われる塗料の種類

ALCパネルの塗装に使われる塗料も、サイディングやモルタル壁と同じです。現在はアクリルやウレタンは耐久性の関係であまり使われていません。

一般的にはシリコンやフッ素が使われています。より高い耐久性を求める場合は、美観を長く保ちたい場合は、光触媒塗料が使われます。光触媒塗料は汚れが付きにくく、付いた汚れも雨水で洗い流してくれます。