木質系・樹脂系サイディング壁の特徴と塗り替え

サイディングと言うと、窯業系サイディングと金属系サイディングが一般的ですが、他にも木質系と樹脂系があります。

木質系と樹脂系はあまり使われておらず、ニーズが低いかもしれません。

しかし、樹脂系サイディングは目地がないためシーリングが不要で、塗替えも必要ないため、メンテナンスコストがかかりません。

 

木質サイディングの特徴

木質系サイディングは、天然木に塗装を施したものです。断熱性能に優れていますが、木材なので、防火地域では使用できない場合があります。

天然木が使われているため、あまりバリエーションがありませんが、木の独特の味わいがありますので、自然に囲まれた家にはとても合います。

木質サイディングは、水に弱いのでしっかりメンテナンスしないと木が腐る可能性があります。水に強いように加工してしまうと、木の味わいが損なわれてしまうので、劣化してきたら塗り替えを施すの方が良いでしょう。

 

塗装工事の流れ

流れ
1.汚れを落とす
2.サンドペーパーで研磨する
3.染み抜き、色合わせ
4.塗装
 

木質系の場合、窯業系や金属系とは違った工事の流れになります。水に弱いので高圧洗浄は行いません。

 

樹脂サイディングの特徴

特徴
1.耐久性、衝撃性に優れている
2.軽量で施工しやすい
3.塗替えの必要がない
4.シーリングが不要
5.錆びない

樹脂サイディングは耐久性が非常に高くメンテナンスが楽な外壁材で、塗り替えの必要もないことから、優れた外壁材だと思いますが、あまり使われていません。

美しい外観が長持ちしますし、塗替えが必要ないというのはコストを考えると大変魅力的ですので、興味を持った方は検討してみてください。

 

樹脂サイディングの塗装が不要な理由

窯業系、金属系、木質系のサイディングは、表面に塗料が塗ってあり、塗膜が劣化するため、10年おきぐらいに塗替えが必要になります。

ただし、樹脂サイディングの場合、表面に塗装されているわけではなく、材料に顔料が練りこまれているため、劣化しても塗膜が剥がれるということはありません。

色落ちすることが無く、汚れは水洗いできます。多少の汚れであればホース等の水で落ちます。汚れが酷い時は、洗車用のブラシなどで落とすのが良いでしょう。自分でメンテナンスできるのは大きな特徴です。