外壁や屋根の塗装は3回塗りが基本

下塗り・中塗り・上塗り

外壁も屋根も塗装は「下塗り、中塗り、上塗り」の3度塗りが基本になっています。耐久性を上げるために4回塗りや5回塗りする場合もありますが、基本は3回と覚えておきましょう。

悪質業者は、下塗りしなかったり、上塗材が1回塗りになっていることもあるので注意しましょう。塗った後に乾燥の時間が入るので、何回塗ったのかを確認するのは簡単です。

下塗材は、上塗材の密着力を上げたり、壁を保護する役割を果たしています。

中塗りと上塗りは上塗材が使われますが、2回上塗りが必要なのは塗膜に厚みをもたせ強固な壁を作るためです。

一度の塗りで厚みを持たせようとすると塗料の垂れが発生してしまうため、中塗り後に乾燥させてから上塗りします。

なお、下塗りのことをシーラーと呼んだり、中塗りのことを上塗りという場合もあり、見積書にシーラーや上塗り×2と書かれている場合もあります。

 

下塗りで使われる塗料

下塗材 特徴
プライマー 上塗材との密着性を高める接着プライマー、鉄部などのサビ止め効果があるサビプライマーなどがある。
シーラー 上塗材が下地に吸い込まれないようにシールする役目がある。プライマーとシーラーはほぼ同等の目的で使われる下地調整材。
サーフェサー 中間に塗りサンドペーパーなどで平坦化する作業を軽減。上塗り塗料の重ね塗りもできる。
フィラー 下地のデコボコやクラックを補修する時に使う。
微弾性フィラー 通常のフィラーよりも弾力があり、厚い塗膜を作ることができる。クラック補修にも使える。

 

上塗りで使われる塗料

上塗材 耐用年数 特徴
ウレタン 8~10年 安価だが耐久性が低い。外壁や屋根の塗装ではあまり使われなくなっている。付帯部の塗装で使われる。
シリコン 10~13年 最も主流の塗料。価格の割に耐久性が高くコストパフォーマンスに優れている。
フッ素 15~20年 高級な塗料だが耐久性が高く、最近は使われることも増えている。劣化が早い屋根の塗装に最適。
遮・断熱 15~20年 遮熱・断熱効果がある塗料。屋根の塗装に良く使われる。屋根の表面温度を下げ、室内の温度が下がることでエアコン代が節約できる。
光触媒 15~20年 セルフクリーニング機能などの特殊な機能がある塗料。価格が高いが長期間壁の美観を保つことができる。

耐用年数5~7年のアクリル塗料もありますが、現在、一般住宅ではほとんど使われ亡くなりました。

基本的にはシリコン塗料の中で、業者がオススメの物を選ぶのが良いと思います。予算に余裕がある人は、フッ素や遮断熱塗料を選んでも良いでしょう。