外壁塗装の手抜き工事の見抜き方
工事を行うのに資格は必要無いので、業者によって工事の仕方が変わってきます。手抜き工事を行う業者もいますので、注意して下さい。
外壁塗装は上塗りをしっかり行えば、手抜きかどうかは殆どまかりません。なので、手抜き工事が行い易いとも言えます。
優良業者であればしっかり工事してくれますが、金額が安くて選んだ業者の場合、工事の工程や作業内容などをチェックした方が良いでしょう。
高圧洗浄がいい加減
外壁や屋根の塗装工事では、最初に足場を架けて飛散防止シートを張った後に、屋根・壁共に高圧洗浄を行います。塗替えが必要な部分は洗浄を行います。しかし、その洗浄をいい加減にやってしまうと、工程に影響を与え、尚且つ、耐久性が低い壁になってしまいます。
養生がいい加減
高圧洗浄が完了後、養生を行います。
養生は、塗装しない部分に養生テープを貼り、塗料が付着しないようにするための処置です。ここで手抜きをすると塗料が付着する可能性が出てきます。
簡単な作業に見えますが、キレイな養生は熟練の技術が必要な作業です。
鉄部のケレン
鉄部の塗装を行う際に、ケレンと呼ばれる下地処理の作業が必要です。鉄部の表面を削ることで、部材と塗料がしっかり付着するようになります。ケレンを行わないと、塗膜の剥がれやヒビ割れなどの原因になります。
ヒビ割れや欠損部の処理
外壁や屋根にヒビ割れ(クラック)や欠損が発生している場合は、下地補修をします。
補修方法は、壁や屋根の状態によってかわりますが、外壁のヒビ割れの場合、0.3~0.7ミリ未満はシーリング材で埋めて、0.7ミリ以上はV字カット後にシーリング材を塗り、モルタルで埋めます。
塗装回数が少ない
外壁も屋根も3回塗りが基本になります。下塗材は外壁や屋根を保護し、上塗材を密着させるために必要になります。
手抜き工事では、当然、耐久性が落ちるため、通常10~13年ほど持つシリコン塗料でも、5年以下で劣化が発生する可能性があります。
乾燥時間を短縮する
外壁塗装、屋根塗装では、高圧洗浄 ⇒ 下塗り ⇒ 中塗り ⇒ 上塗りの順番で行いますが、全ての作業工程の間に「乾燥」の時間が必要になります。しっかり乾燥させずに次の作業をすると耐久年数が低下します。
計量せずに塗料を混ぜる
塗料には決められた希釈率があり、水性塗料は水で希釈し、油性塗料はシンナーで希釈します。2液型塗料の場合、塗料液に硬化剤を混ぜて使います。この時、目分量で混ぜる人がいるかもしれませんが、かなり難しいです。
通常、塗料は薄めますが、逆に全く薄めない場合もあります。これは気温が高いか、低いかの違いによって変わります。
温度以外では、塗料の節約と作業効率を上げるために、規定よりも薄める業者がいます。しかし、耐久性が落ちるだけです。
決めた塗料を使わない
各塗料メーカーが色々な塗料を販売しており、塗料の種類によって金額が様々です。高い塗料で契約を取り、実際には安い塗料を使っている場合もあります。