屋根塗装前の高圧洗浄
塗装工事で重要な工程が、塗装前の壁や屋根の洗浄や下地調整です。下地がキレイになっていないと塗装してもすぐに剥がれてしまいます。優良業者は、高圧洗浄や下地調整の処理をしっかり行います。塗装よりも大切な工程と言えますので、塗装工事を依頼した時には、洗浄や下地調整がしっかり行われているかをチェックしましょう。
下地調整というのは、外壁や屋根のヒビ割れを補修したり、欠損部分を補修する作業のことです。鉄部の場合、ケレンと呼ばれる研磨作業も含まれます。
屋根の高圧洗浄の様子
スレート瓦は、コケや藻が発生しやすい屋根材なので、塗装する前に高圧洗浄機でキレイに洗い流さなければなりません。
昔はナイロンタワシやワイヤーブラシを使い、手で汚れやコケを落としていましたが、今は高圧洗浄機が使われるのが一般的です。高圧洗浄機はホームセンターでも売られていますが、塗装業者が使う洗浄機は水圧が強くなっています。
水が屋根材の奥にまで届きますので、高圧洗浄により古い塗膜やコケなどを削り取ります。洗浄が不十分だと汚れやコケの上に塗料を塗ることになりますので、簡単に剥がれてしまいます。
通常は、水道水のみを使った高圧洗浄ですが、カビやコケなどが気になる場合は、塩素系カビ取り剤などを使ったバイオ高圧洗浄することもあります。
屋根のバイオ高圧洗浄
バイオ洗浄の場合、はじめにバイオ洗浄液を散布し、カビやコケ、藻などを浮き上がらせた後に、水の高圧洗浄でしっかり洗い流します。
専用の洗剤を使うバイオ高圧洗浄を行うと、こびりついた汚れが落ち、カビやコケ、藻などもキレイに洗い流します。ただし、窓やサッシなどで化学反応が起こる可能性があるので、しっかり養生しなければなりません。
最近は、バイオ高圧洗浄を行う塗装業者も増えています。バイオ洗浄することで、コケや藻が発生しにくい屋根になりますので、屋根のコケや藻が気になる場合は、業者に相談してみましょう。
専用の洗剤を使い工程も増えるため、通常の高圧洗浄よりも少し料金が高くなりますが、屋根の状態は良くなりますのでオススメです。