窯業系サイディングの塗り替えとシーリングの打ち直し
サイディング壁の中で最も利用されているのが窯業系サイディングです。
デザイン性や防火性に優れ、新築住宅の約7割が窯業系と言われています。
窯業系サイディングボードは、新築時に塗装が施されており、普通は新築から10~15年経ったら塗替えをします。
ボードの繋ぎ目にはシーリング材が充填されており、シーリングは経年劣化で、痩せ、ヒビ割れ、剥がれなどが発生するため、打ち直しが必要になってきます。
窯業系サイディングの塗り替え
サイディングは、劣化が進むとツヤが無くなってきて、その後チョーキング現象と呼ばれる触ると手に白い粉が付く状態になり、さらに劣化するとヒビ割れや剥がれが発生します。
塗装後の写真は太陽光が当たっているため、余計ツヤがあるように見えますが、塗り替えることでツヤが戻ってきます。
塗料の耐久性
サイディングの塗替えで使われる塗料にはいくつか種類があり、塗料によって耐久性や価格が変わってきます。
最も多く利用されているのはシリコン塗料です。コストパフォーマンスに優れており、塗料に迷ったらシリコンを選んでおけば間違いありません。
アクリルやウレタン塗料は、安価ですが耐久性が低いため一般住宅では、あまり使われることはありません。
高い耐久性を求める場合にはフッ素塗料が良いと思いますが、価格が高くなります。太陽光が当たる南側の面のみフッ素塗料にする家庭もあります。
光触媒塗料は、セルフクリーニング機能がある特殊な塗料です。価格が高いですが、長期間、壁をキレイな状態で保つことができます。
シーリングの劣化
窯業系サイディングには、ボードの繋ぎ目にシーリングが充填されています。サイディングの塗替えを行う時にシーリングの打ち直しも行うのが一般的です。
新築から10年もすると、このようにシーリングにヒビ割れが入ったり、剥がれが発生したりし始めます。
劣化したシーリングをそのままにしておくと、雨水が建物に侵入する原因になります。