艶有り塗料・艶消し塗料のメリット・デメリット

外壁塗装で使われる塗料には「艶有り」と「艶消し」があります。艶有りの事をグロス、艶消しの事を艶無しやマット仕上げとも言います。

車の塗装をしたことがある人なら、艶有りと艶消しの違いが良くわかると思います。車の場合、艶消しにする人はあまりいませんが、外壁の場合は艶消しを選ぶ人も多いです。

大きく分けるとこの5つの種類になります。艶有りにすると壁がテカテカになりますので、3分つや、艶無しを選ぶ人も多いです。

艶消し塗料は、艶有り塗料にフラットベースという艶消し剤を混ぜて艶を無くします。耐久性が少し落ちることや、汚れが付きやすいなどのデメリットもあります。

艶有り・艶消しを比較

  艶有り 艶消し
メリット
  • ピカピカになる
  • 塗り替えた感じがする
  • 3分つやは高級感が出る
  • 自然に見える
  • 落ち着いた雰囲気がある
  • 上品に見える
  • 和風建築に合う
デメリット
  • 艶がありすぎると品がない
  • 艶が無くなると色が濃くなる
  • 艶が無くなるとムラが出ることがある
  • 塗り替えた感じがしない
  • 艶有りよりも劣化が早い
  • 汚れが付きやすい

艶が持つのは3年

艶有りを選んだとしても永久的に艶があるわけではなく、艶が持つのは3年ほどです。それ以上の期間が経過すれば、艶有りでも艶が無くなってきます。

艶有りを選んで仕上がりを見て、テカテカな壁が嫌だと感じるかもしれませんが、すぐに慣れますし、時間が経てば艶が消えますのであまり気にならないと思います。

艶が有ることで、表面がツルツルになり埃や汚れが付きにくくなりますが、その効果も艶が消えれば落ちていきます。

艶あり・艶なしどちらがいいの?

艶有り・艶無しのどちらが良いのかということですが、好みの問題ですのでどちらでも構いません。

実際の現場で良く使われているのは、艶有り(ツヤ100%)の塗料です。やはり耐久性を考えるて艶有りを選ぶ人が多いようです。艶は徐々に落ち着きますしね。

艶が有る方が、耐久性が高く汚れが付きにくいメリットはありますが、差が出るのは始めの2~3年だけです。耐久性もそれほど大きな差にはなりません。5分つや(半艶)ぐらいにしておけばテカテカ感もあまり感じません。

モルタル壁なのかサイディングなのかによっても変わってきます。サイディングでテカテカな壁は品が無く見えます。ジョリパット外壁や砂壁調の外壁には、ツヤツヤの塗料は合いません。

迷った場合は5分つや、7分つやを選ぶのが良いと思いますが、塗装職人に相談して、艶消しの方が合うと言われたら艶無しか3分つやを選ぶのが良いでしょう。

艶有りにしなければ良かったと後悔しても、いずれ艶は無くなりますので、大きく失敗することは無いはずです。