モルタル壁の種類と仕上げ方・劣化症状とリフォーム方法

一昔前まではモルタル壁が主流でした。今の新築はほとんどがサイディングになっています。

モルタル壁は色々なデザインができますので味わいがあり、今でも新築でモルタル壁を選ぶ人もいます。しかし、経年劣化でヒビ割れが発生しやすいのがデメリットです。

モルタル壁のリフォームは、塗替えが一般的です。新築から10年以上経過したら、塗り替えを考える人が多いです。

 

モルタル壁の種類

種類 特徴
リシン  昔からある仕上げ方。細かい粒があり表面がザラザラしている。塗料を吹き付ける時に、細かい砂を混ぜて吹き付ける。汚れやカビが発生しやすい。耐用年数は8年ぐらい。
 スタッコ ザラザラしていて凹凸が激しい。リシンを厚くしたような仕上げ方で、手間がかかる工法で塗料を沢山使う。スタッコの上にシリコン塗料を塗ったり、弾性のスタッコもある。汚れやすく塗り替えてもキレイに仕上げにくい。耐用年数は10年ぐらいだが、15~20年経ってもあまり劣化しない場合もある。
タイル ツルツルした仕上がり。タイル吹き仕上げとタイル吹き押さえ仕上げがある。押さえの方は、塗料が半乾きの状態でローラーを転がし、玉を潰す。上塗りでアクリル、ウレタン、シリコン、フッ素の塗料を塗る。耐用年数は上塗材によって変わるが、シリコンで13年、フッ素で18年ほど。
ジョリパット ジョリパットは、アイカ工業の商品名で、塗料と砂を混ぜた壁材のことで、吹き付けや左官で仕上げます。おしゃれなデザインを作ることができますので、デザイナーズマンションやエクステリア工事の壁などで良く使われている。

 

モルタル壁の劣化症状

注意
・色あせ、変色している
・チョーキングが発生
・コケや藻、カビが発生
・ヒビ割れや破損が発生
・塗膜の浮きや剥がれが発生

チョーキングとは、壁を触った時に手に白い粉が付く状態のことです。

塗料の顔料が表面に粉状になって露出しています。

ヒビ割れや破損、塗膜の浮きや剥がれはかなり劣化が進んだ状態ですので、すぐにでも外壁塗装した方が良いでしょう。劣化を放置しておくと、雨水が建物に侵入する危険性があります。

 

モルタル壁のリフォーム方法

モルタル壁のリフォームは、塗替えが一般的です。

また、サイディング壁に変更するリフォームも行われています。

モルタルからサイディングに変更する場合、

  • 既存の壁を撤去してサイディングに張り替える
  • 既存の壁を残したまま、上から新たにサイディングを貼る重ね張り

の2つの工法があります。