木質系・樹脂系サイディング壁の特徴と塗り替え

サイディングと言うと、窯業系と金属系サイディングが一般的ですが、他にも木質系と樹脂系があります。

木質系と樹脂系はあまり使われておりませんが、樹脂系サイディングは目地がないためシーリングが不要で、塗替えも必要ありません。

 

木質サイディングの特徴

木質系サイディングは、断熱性能に優れていますが、木材なので、防火地域では使用できない場合があります。

天然木が使われているため、バリエーションがありませんが、木の独特の味わいがありますので、自然の多い場所の景観を損なうことは無いでしょう。

木質サイディングは、水に弱く木が腐る可能性があります。水に強い加工を施すと木の味わいが薄れてしまうため、劣化してきたら塗替えを行いましょう。

 

塗装工事の流れ

流れ
①汚れを落とす
②サンドペーパーで研磨する
③染み抜き、色合わせ
④塗装(クリアー仕上げ、エナメル仕上げ) 

木質系の場合、窯業系や金属系とは異なった工事の流れになります。水に弱いので高圧洗浄は行いません。

 

樹脂サイディングの特徴

特徴
・耐久性、衝撃性に優れている
・軽量で施工しやすい
・塗替えの必要がない
・シーリングが不要
・錆びない

樹脂サイディングは耐久性が高くメンテナンスが楽な外壁材で、塗り替えの必要もないことから、優れた外壁材だと思いますが、あまり使われていません。

その理由として、デザインのバリエーションが少ないことや、施工できる工務店が少ないことで、あまり普及していないようです。

美しい外観が長持ちし、塗替えが必要ないというのはコストを考えると大変魅力的ですので、是非検討してみてください。

 

樹脂サイディングの塗装が不要な理由

窯業系、金属系、木質系のサイディングは、塗替えが必要になります。

樹脂サイディングの場合、表面に塗装されているわけではなく、材料に顔料が練りこまれているため、劣化しても塗膜が剥がれるということはありません。

色落ちすることが無く、汚れは水洗いできます。汚れが酷い時は、洗車用のブラシなどで落とすことが可能です。

外壁が破損した場合には、一部を張り替えることもできますし、窯業や金属よりも簡単に補修することができます。