サイディング外壁の劣化と塗装工事
サイディングには様々な種類がありますが、住宅等で良く使われるのは窯業系と金属系です。
日本の新築の約7割は窯業系サイディングと言われています。窯業系サイディングボードの人気の理由が以下の三つです。
1.バリエーションが豊富
2.価格が比較的安価
3.耐久性が強い
窯業系サイディングは、10年が塗り替えの目安で、新築から3回ほど塗替えを行ったら、次は張替えを行うのが一般的です。耐用年数はおよそ30~40年と言われています。
サイディングの劣化症状
劣化症状の段階としては、塗膜の艶が無くなり、その後色褪せやチョーキングなどが発生します。
さらに、そのまま放置すると、ヒビ割れや塗膜剥離等が発生します。
注意 |
・艶が無くなる |
・色褪せ |
・チョーキング |
・カビ、苔、藻の発生 |
・塗膜の浮き、剥がれ |
・ヒビ割れ、破損 |
・シーリングの痩せ、ヒビ割れ |
サイディングの場合、塗膜剥離、ヒビ割れ(クラック)などが発生するのはかなり劣化が進んだ段階です。クラックはサイディングボードを留めているビス付近で起こることがあります。
塗膜の劣化が進み、雨水がボード自体に変化が表れるほど染み込んでいた場合、塗替えでは対応できない場合があります。この様な場合は、サイディングボードの張替えが必要になります。
シーリングが劣化して隙間ができると、そこから雨水が侵入し、ボードや建物の錆び・腐食等に繋がります。シーリングも外壁塗装の際に打ち替えを行いましょう。
サイディングの塗装工事
外壁塗装は、高圧洗浄や下地処理によって、その後の塗装の出来映えが決まってきますので、とても大切な作業になります。
流れ |
1.足場架設 |
2.高圧洗浄 |
3.養生シート |
4.下地処理(シーリング打ち替え) |
5.下塗り⇒中塗り⇒上塗り |
特に下地が傷んでいるサイディングの場合、旧塗膜の撤去やボードの補修などをしっかりやらないと、塗装してもすぐに塗膜が剥がれるなどの症状が出てしまいます。
シーリングの打ち替えは下地処理の段階で行うのが一般的です。シーリング(コーキング)の打ち替えは1液と比べ、たっぷり使用できる2液形成を使用します。
シーリングは耐久性を考えると、既存のシールを残さずに打ち替えるほうが良いと思います。
また、屋根材がスレートやセメント瓦の場合は、屋根の塗装も同時に行います。