サイディング外壁のメリット・デメリット
住宅の壁の種類は、サイディング、ALCパネル、モルタルなどがありますが、現在はサイディングが主流になっています。
外壁の種類 | 特徴 |
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サイディング | 窯業系、金属系、木質系、樹脂系がある。窯業系サイディングが最も多く、次に金属系サイディング。どのような建物にも合わせることができる。 |
ALCパネル | 軽量気泡コンクリートと呼ばれる軽石のような外壁材。3階建て以上の建物やマンションで良く使われる。 |
モルタル | 砂、セメント、水を混ぜた材料。昔の家はモルタル壁が多かった。工程が複雑でコストが高く、亀裂が発生しやすいため、今はあまり利用されていない。 |
この中で、塗り替え工事が多いのは、モルタルとサイディングです。サイディングが生まれて何十年も経ちますが、モルタル壁の家もまだまだ多いです。
これから注文住宅を建てる人で、外壁材を選ぶ場合には、サイディングを選んでおけば間違いありません。3階建ての家であればALCパネルでも良いと思います。
モルタル壁はあまり人気がありませんが、モルタルの塗り方によって色々なデザインが作れます。ヒビ割れが起こりにくい施工ができる業者もあります。
サイディングのメリット・デメリット
サイディングは素材によって良し悪しが変わってきますが、最も利用されている窯業系サイディングのメリット・デメリットをご紹介します。
メリット |
・耐火性・耐久性に優れている |
・工場生産のため品質が安定している |
・タイル調、石張り調、木目調等のバリエーションが豊富 |
・扱いやすく施工しやすい |
窯業サイディングの場合、クラック(ヒビ割れ)が入ることはあまりありません。モルタル壁の場合、経年劣化でヒビ割れが発生しやすいです。
デメリット |
・熱を吸収しやすい |
・塗膜がなくなると水を吸収する |
・シーリングの劣化も発生する |
窯業サイディングは熱が溜まりやすく、真夏に直射日光を浴びる壁面は、表面温度が60度以上になることがあります。
施工から5~7年もすると、表面の防水性能が落ちてきます。窯業サイディングの原料はセメントなので、塗膜が剥がれてしまうと水を吸収します。
経年劣化により、ツヤが無くなり色あせなどが出てきますが、塗膜の剥がれが発生する前に塗り替えを行いたいですね。
サイディングボードの繋ぎ目にはシーリング材が充填されています。シーリングも経年劣化により、痩せやヒビ割れが発生します。隙間ができてしまうと、そこから雨水が侵入し、ボードや建物のカビやコケ、腐食の原因になります。