安い塗料と高い塗料の耐用年数の差と塗装コスト

外壁塗装の費用は使う塗料によって全然変わってきます。塗料のグレードは大きく分けて4種類あり、基本的に価格が高いほど耐久性は高くなります。

安い塗料は劣化が早く耐久年数が短い上に、汚れがつきやすい、変色しやすいなどのデメリットがあります。

最も安いのがアクリル塗料で耐久年数は5~8年です。
次に安いのがウレタン塗料で耐久年数は8~10年です。
次に安いのがシリコン塗料で耐久年数は10~13年です。
最も高いのがフッ素塗料で耐久年数は15~20年です。

他にも遮熱塗料や断熱塗料、光触媒塗料などの特殊な塗料がありますが、一般的にあまり使われていない塗料ですので今回は除外して考えます。また、ピュアアクリルのようなアクリル塗料でも耐久年数が20年ほどの特殊な塗料もあります。

一般住宅では、耐久性が高くコストパフォーマンスが良い「シリコン塗料」が使われることが多いです。予算に余裕がある人はフッ素塗料を選んでも良いと思います。

 

塗装工事はトータルコストで考える

たとえば、耐久年数が10年の塗料(工事費100万円)と、15年の塗料(工事費130万円)を使った場合で、30年間のトータルコストを考えてみます。

耐久年数が10年と15年ですので、30年間では塗り替え回数が2回と3回になります。1回の費用は安くてもトータルで考えると高くつくことになります。

 

塗装工事は塗料以外の費用もかかる

外壁塗装にかかる費用は、塗装代金だけではありません。

これ以外にも屋根の塗装が必要な場合は+40万円ほど、付帯部の塗装が必要な場合は+10万円ほどかかってきます。

安い塗料を使うことで、塗りの費用を抑えることができますが、足場代や養生、洗浄などにかかる費用は変わりません。工事の回数が多いほどこれらの費用がかかりますので、高い塗料を使い工事回数を減らすことで、トータルコストを抑えることができます。

 

塗料選びで迷ったら水性シリコン塗料

選ぶのが難しい場合は、水性シリコン塗料を選んでおけば失敗することはないでしょう。アクリルやウレタンはやめておいた方が良いと思います。

塗料メーカーは有名なメーカーにして、塗料も一般的に良く使われる塗料にしておけば間違いありません。塗装業者オリジナルの塗料は怪しい場合も多いので注意が必要です。

色々な塗料があるので迷ってしまうかもしれません。自分で選ぶのが難しい場合は、塗装業者にいくつかオススメの塗料をピックアップしてもらい、その中から選ぶのが良いと思います。

油性塗料の場合、1液型と2液型がありますが、水性塗料はほとんど1液型です。艶有り塗料と艶消し塗料は好みで選んでOKです。