塗料による人体への影響やアレルギー
外壁塗装で塗料の臭いや人体への影響が気になる方もいると思いますが、現在使われている塗料は、触ったり口にしたりしなければ人体に害がないものがほとんどです。水性塗料であれば臭いも気になりません。
塗料メーカーは人や環境に優しい塗料の開発を進めており、シックハウス症候群の原因になるVOC(揮発性有機化合物)が少ない低VOC塗料も増えています。
環境や人への影響が気になる方は、水性塗料や低VOC塗料を使うのが良いでしょう。
臭いに敏感な方は水性塗料
臭いに敏感な方は、塗料の臭いでアレルギー反応が出る方もいます。塗装工事をしている最中は、基本的に窓が開けられませんので、臭いが室内に充満することもあります。
通気口を塞いで作業しますので、室内に臭いが届きにくいようにしてくれますが、それでも敏感な方は気になるかもしれません。
塗料は水性塗料と油性塗料(溶剤塗料)に分けられますが、安全性が高く臭いが少ないのは水性塗料です。臭いが気になる方は水性塗料にしましょう。
このように、外壁塗装で使われる塗料には、顔料、添加剤、合成樹脂などが含まれており、合成樹脂塗料によって、ウレタン塗料やシリコン塗料と呼ばれています。
どのタイプの塗料を使う場合でも水性と油性があります。油性塗料の方が耐久性が高いですが、最近の水性塗料は油性塗料に引けを取らない耐久性になっています。
低VOCの塗料
低VOC塗料が増えていると言っても完全にVOCが入っていない塗料は多くありません。水性塗料でもVOCは入っています。
シックハウス症候群は、室内や車内など密閉された空間で起こるものなので、外壁塗装の塗料が原因でシックハウス症候群になることはまずないと思います。
室内や木部の塗装については、VOCを全く含まない「 オスモ」や「プラネットカラー」などの自然塗料を使うのがいいと思います。
外壁や屋根に使う塗料については、低VOC塗料で良いでしょう。
ホルムアルデヒド放散等級
シックハウス症候群が問題になったことで、ホルムアルデヒドが含まれる塗料は使用が制限されるようになっています。
ホルムアルデヒドの放散速度や方線量を表したものが「ホルムアルデヒド放散等級等級」です。
等級区分 | 法規制対象外 | 3種 | 2種 | 1種 |
---|---|---|---|---|
表示方法 | F☆☆☆☆ | F☆☆☆ | F☆☆ | – |
方散速度 | 5以下 | 5~20 | 20~120 | 120以上 |
方線量 | 0.12以下 | 0.12~0.35 | 0.35~1.80 | 1.80以上 |
使用制限 | 無制限に 使用可 |
床面積の 2倍まで可 |
床面積の 0.3倍まで可 |
使用不可 |
F☆☆☆☆の塗料であれば、使用が制限されない安全な塗料です。
外壁塗装や屋根塗装では、室内の塗装ほど気にすることはないと思いますが、過去にシックハウス症候群の症状が見られた方や、アレルギー体質の方がいる場合には、F☆☆☆☆の塗料を使うのが良いと思います。