外壁塗装の仕上がりに満足できない場合

外壁塗装工事トラブルで意外に多いのが、「仕上がりに満足できなかった」というものです。

1.思っていた色と違う
2.艶がない(艶がありすぎる)
3.塗り残しがある
4.塗りにムラがある

などなど、仕上がりに満足できない理由は色々と考えられます。

1と2については、業者の説明不足や施主の確認不足などが考えられますが、3と4については明らかに手抜き工事ですね。

思っていた色と違う

思っていた色と違うというのは、色見本を見てイメージした色と、家に塗られた色を見て色が違うと感じるケースです。

色は狭い範囲で見る場合と広い範囲で見る場合とでは、受ける印象が違います。広い範囲で見たほうが薄く感じると思います。日の当たり方によっても違った色に見えます。

業者側が指定した色と実際に使われた色が違っていたという初歩的なミスも考えられます。指定した色と違っていた場合は、塗り直しをお願いしましょう。

艶がない(艶がありすぎる)

塗料には艶有りと艶無しがあります。

  つやあり つや消し
メリット
  • ピカピカになる
  • 塗り替えた感じがする
  • 3分つやは高級感が出る
  • 自然に見える
  • 落ち着いた雰囲気がある
  • 上品に見える
  • 和風建築に合う
デメリット
  • 艶がありすぎると品がない
  • つやが無くなると色が濃くなる
  • つやが無くなるとムラが出ることがある
  • 塗り替えた感じがしない
  • つやありよりも劣化が早い
  • 汚れがつきやすい

艶消し塗料は艶有り塗料に艶消し剤が混ぜられた塗料ですが、イメージしていた艶と違っていたということもあるでしょう。

イメージしていた艶と違っていた場合に、塗り替えしてもらうのは難しいでしょう。艶が有り過ぎるという場合には、時間が経てば徐々に艶は無くなってくるので、待つしかありません。

艶が無さ過ぎる場合にはどうしようもありませんが、艶はいずれ無くなるものだから仕方がないと諦めるしかありません。別途料金を支払って塗りなおしてもらうことはできますが、艶で納得できなくて塗り直しという話は聞いたことがありません。

塗り残しや塗りムラ

下塗り・中塗り・上塗り

手抜き工事を行う業者は、見えない部分は塗らなかったり、3回塗りを2回塗りに減らすなどして、塗りムラが出ることがあります。塗料を規定より薄めて作業効率を上げる悪徳業者もあります。

塗り残しについては、見つけた時に業者に指摘しましょう。本当に忘れていただけの可能性もあります。塗装工事は通常1~2週間かかりますので、工事の日程が短すぎる場合は、手抜き工事の可能性が高いです。

塗りムラについては、初心者が見分けるのは難しいでしょうし、薄めた塗料を使われても普通は気づきません。3回塗りが2回塗りになっている場合も見た目では殆どわかりません。

塗りの後には必ず乾燥時間が入りますので、何回塗ったのかを記録しておけば回数を減らされてもすぐにわかります。もしくは、中塗りと上塗りの色を変えれば回数を減らされることはありませんし、塗り残しもわかりやすいです。