塗料や足場が原因で塗装工事中に近隣からクレームが入る
外壁塗装工事は家の外側で行う工事ですので、騒音や臭いが隣家や近隣の住民に迷惑をかけてしまうこともあります。
工事期間は1~2週間ですので、その間にクレームが入らないように、工事前に近隣の方に挨拶回りするのが一般的です。
近隣からのクレーム事例
例 |
・工事の音がうるさい |
・塗料の臭いが不快 |
・塗料が飛んできた |
・大きな車の出入りで子どもが危ない |
・窓が開けられない |
・足場が敷地内に入っている |
・足場を建物にぶつけられた |
・職人と目があった |
周りに家がない環境だったり、隣の家との距離が離れていれば問題が発生する可能性は低いですが、逆に住宅密集地帯の場合、トラブルが発生する可能性がぐんと高くなります。
特に塗料と足場のトラブルが多いので、注意したいですね。
塗料の問題
水性塗料はあまり臭いがなく、油性塗料でも弱溶剤塗料であればそれほど酷い臭いはしませんが、それでも窓を開けていれば塗料の臭いが入ってくることもあります。
最近の塗装工事は、ローラーで塗りますので、隣家に塗料が飛び散る可能性は低いですが、可能性が無いわけではありません。
雨戸などで吹き付け塗装する場合には、周りに飛散することもあります。
塗料が隣の建物や車などに飛んでしまった場合、損害賠償請求されることになります。塗装業者は、万が一の時のために請負業者賠償責任保険に入っていますが、お金で解決できる問題だけではありません。
塗装工事を行ったことにより、近隣との関係が悪くなることもあります。
足場の問題
外壁塗装工事では、まずはじめに足場を架設します。足場を組むことで、職人が安全に作業することができ、足場に飛散防止シートをかけることで、近隣に汚れや塗料が飛ぶのを防ぎます。
ただ、隣家との距離が近い場合、足場の一部が隣家の敷地内に入ってしまったり、足場が建物の一部に触れて建物を破損させてしまうことがあります。なお、隣家との距離が30cm以下の場合は、足場が組めず塗装工事ができない場合もあります。
工事が始まる前に近隣に挨拶へ行く
塗装工事を依頼した場合は、工事が始まる前に近隣の住宅へ挨拶へ行くのが一般的です。
工事に関する質問をされた時に答えられるように、塗装業者の営業マンや親方と一緒に挨拶へ行くのが良いと思います。優良業者であれば業者の方から率先して挨拶回りしてくれるはずです。
施主は行かずに、業者のみで挨拶回りしている光景を見かけることもありますが、自分で依頼して工事してもらうわけですから、施主も一緒に挨拶回りするのが基本です。