塗料の薄めすぎや塗り回数が少なくてヒビ割れが発生
外壁塗装のトラブルで、悪徳業者が良く使う手口が、「塗料を薄めすぎたり」「塗る回数を減らす」ことです。
どちらも業者が利益を増やすために行われるもので、工事直後は殆どわからないですが、劣化が早いため、数年後におかしいことに気づきます
ほとんどの業者が問題のない業者ですので、あまり神経質になる必要はありませんが、塗りの回数は自分で確認することもできますので、注意しておきましょう。
塗料を薄めて使われる
外壁や屋根の塗装で使われる塗料は、原液のまま使うわけではなく、水性塗料は水で薄め、油性塗料はシンナーで薄めて使います。
塗料を薄める際の希釈率は塗料によって決められており、濃すぎても薄すぎても良くありません。
しかし、塗料が薄い方が作業がしやすく、使う塗料も節約できるため、悪徳業者は塗料を薄めて使う傾向があります。薄めて使っても見た目の差が無いためわかりませんが、塗膜がしっかりしていないので、耐久年数が下がります。
通常、シリコン塗料は10~13年、フッ素塗料は15~20年ほど持ちますが、数年で劣化してきたら、手抜き工事だと思った方がいいと思います。
塗りの回数を減らされる
一般住宅の塗装工事では、3回塗りが基本になりますが、薄めすぎた塗料で、さらに2回塗りにされてしまった場合、シリコン塗料でも3年も持たずに不具合が出てくる可能性があります。
通常、1回目に下塗材と塗り、2回目に上塗材を塗り、3回目に再び上塗材を塗ります。
下塗材は、塗膜を作る事や壁と上塗材を密着させるために使用するもので、上塗材を2回塗るのは、強固な塗膜を作るためです。
さらに、優良業者だと、中塗りと上塗りの塗料の色を変える場合もあります。こうすることで、塗り残しを防ぐことができます。2回目と3回目の色が違えば、塗りの回数を減らされることもないので、安心です。
塗料を塗った後は十分に乾燥させる時間がありますので、何回塗ったのかは比較的簡単にわかります。ただ、業者を完全に信頼しきっていると、塗りの回数を数えることもありませんので、手抜き工事に気づくことができません。