屋根材の種類と屋根のリフォームサイクル

外壁リフォームと屋根リフォームは同時にやるのが基本ですが、屋根のリフォーム方法には3つのやり方があります。

・塗装・・・屋根を塗り替える
・葺替え・・・屋根材を張り替える
・重ね葺き・・・屋根材の上に屋根材を張る

重ね葺きはカバー工法とも呼ばれる下地が傷んでいない場合に使う工法で、葺き替えよりも費用が安く済みます。

 

屋根のリフォームサイクル

スレート屋根の場合、10〜15年おきに塗装。

セメント瓦、ガルバリウム鋼板の場合は、20〜30年おきに葺き替えが一般的なリフォームサイクルとなります。

なお、アスベストの危険がある場合には、葺き替えではなく、既存の屋根をそのまま残しその上に新しい屋根を葺くカバー工法で行われる場合が多いです。

なお、塗装業者は葺き替え工事はやらないことが多く、葺き替えが必要な場合はリフォーム業者に委託することになります。

塗替えが必要なのは、スレート、セメント瓦、金属系の屋根の場合です。日本瓦(粘土瓦)は塗装の必要がなく、半永久的に持つとされています。

ただ、日本瓦でも割れなどが発生することがありますので、新築から20年を超えたら5年おきぐらいで点検し、必要に応じて補修や葺き替えを行うのがいいでしょう。

5年、15年、25年といったように、前回のリフォームから5年おきに点検しておくと安心ですね。

 

屋根に使われる塗料

屋根リフォームは、使う塗料によってもサイクルが変わってきます。

塗料 耐用年数 価格 特徴
アクリル 6~7年 安い 最近は使われない。
ウレタン 8~10年 安い 最近はあまり使われない。
シリコン 10~13年 普通 最も良く使われる。紫外線に強くそれなりに耐久性が高い。
フッ素 15~20年 高い 耐久性に優れ汚れにも強い。

シリコン塗料を使っている家が多いと思いますが、屋根は外壁よりも劣化が早いので、屋根はフッ素塗料を使う家も増えてきています。

 

屋根と外壁のリフォームは同時に行う

塗替えでも葺き替えでも、屋根と外壁のリフォームは同時に行うのが基本です。工事の際に足場を組みますので、工事を分けて行うと2倍の足場代がかかってきます。

外壁と屋根で同じグレードの塗料を使うことで、次回の塗替えも同じ時になります。屋根は劣化が早いので、油性や2液型の耐久性が高い塗料を使うのも良いでしょう。

外壁をシリコン塗料にして屋根をフッ素塗料にする方法もありますが、フッ素塗料は効果なので、シリコンで合わせるのが良いと思います。