一軒家で塗装リフォームが必要になる部分・場所
外壁塗装で塗装が必要な部分は、外壁と屋根ですが、他の部分は塗替えなくても良いというわけではありません。
外壁の塗り替え
外壁はモルタルでもサイディングでも定期的に塗替えが必要ですが、使う塗料によっては塗り替え時期が変わってきます。また、定期的に塗り替えないと、ひび割れ等の原因になります。
屋根の塗り替え
屋根材によって塗り替えが必要になります。コロニアルやカラーベストと呼ばれるスレート屋根や、セメント瓦、トタン屋根、ガルバリウム鋼板などの屋根材を使っている場合は、塗替えが必要です。
和瓦と呼ばれる粘土瓦であれば、破損しない限りメンテナンスの必要はありませんし、30~40年は持つと言われています。
屋根の塗替えもシリコンやフッ素塗料が一般的に使われています。屋根は太陽光を浴び温度が上昇するため、遮熱塗料や断熱塗料が使われることもあります。
外壁・屋根以外の主な塗装箇所
図のように、外壁や屋根以外の付帯部分と呼ばれる部分も塗り替えが必要な箇所になります。
付帯部分で使われる塗料は外壁と同じシリコンで塗るのが良いでしょう。グレードを下げてウレタンやアクリルが使われることもありますが、耐久性が低いため、劣化が早いです。
破風・破風板
破風板は、屋根のすぐ下の屋根の端をくるっと巻くような部材のことです。建物への雨の吹き込みを防ぐ重要な部分です。
鼻隠し
鼻隠しは、破風板と同じように、屋根のすぐ下の部分のことです。雨樋が付いている部分を鼻隠しと呼びます。
軒裏・軒天
軒裏や軒天井は、建物を下から覗いた時に見える屋根部分です。太陽光や雨が直接あたる部分ではありませんが、外壁と一緒に塗替えするのが一般的です。
矢切り
矢切りは、屋根と外壁の境目にある三角の部分です。建物内部の屋根裏にあたる部分です。
雨樋
雨樋は、雨水を屋根から地面に流すための管のことです。雨樋は塩化ビニールなどの脆い材質が一般的で、劣化するとヒビ割れや破損し、雨漏りします。
雨戸・戸袋
雨戸は、窓の外側に付ける扉のことで、雨や風を避けるために付けます。昔は横からの雨戸が多かったですが、最近は上から降りてくるタイプが主流になっています。戸袋は雨戸の収納スペースです。
霧避け・庇
霧除けや庇は、窓の上部分に当たる外壁から飛び出ている屋根状の部分のことです。霧除け庇と呼ばれることもあります。ビルでは霧除けがないことも多いですが、一般住宅ではある場合が多いです。
基礎幅木
基礎幅木は、コンクリート基礎ブロック部分のことです。塗料ではなく撥水性の高いシラン系撥水剤を塗ることが多いです。
ベランダ
ベランダの床の防水や手摺の塗装なども外壁塗装と一緒に塗装することが多いです。
その他
窓サッシ、換気フード、シャッターボックス等など建物の外側部分は、殆ど全てが対象にです。