外壁塗装の4回塗り・5回塗りで耐久性を高める

外壁塗装や屋根塗装は3回塗りが基本です。下塗り ⇒ 中塗り ⇒ 上塗りと塗ります。

下塗りはシーラーと呼ばれる下塗り材が使われ、中塗りと上塗りはシリコン塗料やフッ素塗料などの上塗材が使われます。

ただ、塗装業者によっては4回塗りを実施している所もあります。塗り回数を増やすことで、強固な塗膜を作り耐久性が向上します。

下塗り ⇒ 下塗り ⇒ 中塗り ⇒ 上塗り
下塗り ⇒ 中塗り ⇒ 中塗り ⇒ 上塗り

4回塗りの場合は、このような塗り方になります。

遮熱塗料・断熱塗料や光触媒塗料のような特殊な機能を持った塗料の場合、4回塗りや5回塗りになることがあります。

外壁を4回塗りにして、屋根を5回塗りにする場合もあります。屋根は太陽光や雨風を直接うけ壁よりも劣化が早くなるため、塗り回数を1回増やして耐久性を高めます。

見積書の塗り回数を確認

見積書には塗料の種類や塗りの回数が書いてあります。塗り回数が2回になっている場合、下塗りのことをシーラーと書いている場合もあるので注意しましょう。

塗り回数が増えるほど塗料代と人件費がかかりますので、費用は高くなります。

見積もりを比較して高いと感じたら塗り回数が多いかもしれません。高級塗料の日本ペイントのダイヤモンドコートなどは5回塗りが標準工事になります。

塗り回数をごまかされている?

悪徳業者の場合、見積書に書いてある塗り回数が3回でも2回塗りで済ませる場合があります。

下塗り ⇒ 上塗り

2回塗りの場合、これで終わりです。下塗り無しでいきなり上塗材を使い、1回塗りで終わらせる所はないと思いますが、3回を2回にする業者はあるようです。塗装回数が少なければ当然耐久性が落ちます。

塗った後に必ず乾燥させる時間が必要ですので、作業を見ていれば何回塗ったのかはわかります。業者を信頼して全てを任せるのは良いですが、依頼する側も作業工程を理解して、手抜き工事されていないかをチェックしましょう。

中塗りと上塗りとで塗料の色を変える

手抜き工事をしていないことを示すために、作業工程ごとに写真を撮っている塗装業者もあります。そういった業者であれば手を抜くことはできません。

また、中塗りと上塗りの塗料の色を変えることで、上塗材の塗りがしっかり2回行われたことを表したり、塗り残しがないことを確認することができます。

通常は、中塗りと上塗りの塗料は同じものを使いますが、塗料を分けることで塗り残しがあれば一発でわかりますので、あえて塗料の色を分ける業者もあります。

心配な人は、工程ごとの写真をもらったり、中塗りと上塗りの塗料の色を分けるようにお願いしましょう。