塗装業者によって見積もり金額に差が出る理由
外壁塗装工事を依頼する時は、複数の塗装業者から見積もりを取るのが普通ですが、同じ工事内容でも業者によって見積金額にかなりの差が出ます。塗装工事は見積もりが大きく変わる要素がいくつかあります。
業者による見積もり金額の違い
工事内容は全く同じなのに、見積金額に差が出る要素は以下の通りです。
ポイント |
1.中間マージンが発生している |
2.塗料のグレードが違う |
3.会社の利益率が違う |
中間マージンが発生している
外壁塗装は、塗装専門業者、ハウスメーカー、工務店、営業会社などいくつか依頼先がありますが、塗装専門業者以外の所へ依頼する場合、見積もりが高くなります。
主に訪問販売で受注している営業会社の場合、中間マージン+広告費や営業マンの人件費がかかりますので、さらに高額になります。ハウスメーカーや工務店も同様の理由で高額になります。
塗料のグレードが違う
外壁塗装で使われる塗料は、「アクリル、ウレタン、シリコン、フッ素、光触媒、遮断熱」などの種類があります。
グレードが上がるほど耐久性と価格が上がります。
一般的に使われるのがシリコン塗料ですが、シリコンの含有量の違い、水性・油性の違い、1液型・2液型の違いなどがあります。
フッ素、光触媒、遮熱・断熱塗料などの特殊な塗料は、シリコンの1.5~2倍の金額になります。
見積もりを比較する時は、塗料のグレードを確認して、なるべく同じ塗料で比較しましょう。極端に安い塗料や、業者オリジナルの塗料には要注意です。
また、悪徳業者になると見積書に書かれている塗料と、実際に工事で使う塗料を変える場合もありますので、工事が始まる時に塗料缶を確認しておきましょう。缶の中身を入れ替えていたら調べようがありませんが・・・
会社の利益率が違う
塗装専門業者が、同じ塗料を使い同じ工事をする場合に差が出るのは、会社の利益率です。利益を多く取る業者は見積金額も高くなります。
どれだけの職人を抱えているか、社長がどれだけ儲けようとしているかなどによって利益率は変わってきますが、一般的には小さな会社の方が安くやってくれる事が多いです。
大きな会社の場合、どうしても人件費や固定費がかかってきますので、1回の工事代金でカバーしなければなりません。
塗装工事は、薄利多売が難しい業種で、工事を1日で終わらせて工事の数で利益を増やすようなことはできません。塗料を乾かす時間が必要になるため、腕の良い職人がやっても時間がかかります。