外壁塗装工事の保証期間に関するトラブル
外壁塗装のトラブルで多いのが「保証期間」に関する物です。
業者によって保証がある場合とない場合があり、ある場合でも保証範囲や期間は業者により異なります。
例 |
・シリコン塗料・・・7~8年の保証 |
・フッ素塗料・・・10~12年の保証 |
・遮・断熱塗料・・・7~8年の保証 |
これらの保証期間が一般的です。保証期間内に不具合が見つかった時は、無償もしくは少しの金額で補修または塗り直ししてくれます。
外壁塗装は塗料によって耐久年数が変わりますが、保証期間はそれよりも短い期間になります。
指定した塗料と違う塗料を使ったり、手抜き工事をされた場合は、シリコンやフッ素塗料でも数年でヒビが入ったり、塗膜が剥がれるなどの症状が出てきます。
保証が付いていたのに・・・
最近は、保証期間を付けてくれる塗装業者も増えていますが、保証がついていれば安心というわけではありません。
例 |
・書類で保証契約を結んでいなかった |
・連絡を入れても一向に業者が来てくれない |
・塗装業者が倒産していた |
保証は口約束では意味がありませんので、保証書や契約書、見積書など、保証範囲と保証期間が書かれた書類を残してもらうようにしましょう。
悪徳業者の場合、保証期間中に連絡を入れても一向に見に来てくれない場合もあります。これは、そもそも保証する気がなかったのに契約を取るために保証期間を付けた形ですね。
また、数年後に連絡を入れたら電話がつながらなかったということも良くあります。電話番号が変わっていただけなら、業者の店舗へ行ったりホームページなどで確認することができますが、会社が倒産している可能性もあります。
10年間といった長期保証を付ける業者の中には、数年でわざと会社を倒産させて別会社を立ち上げるケースもあります。長い保証はありがたいですが、その保証が本当に有効かどうかは、実際にトラブルが発生してからでないとわかりません。
保証事業による塗装保証制度
塗装業者が独自に行なっている保証制度も多いですが、塗装業界の団体や組織が行っている保証制度もあります。
・建築産業専門団体連合会「長期性能保証制度」 |
・日本塗装工業会「ペインテナンス」 |
・全国マスチック事業協同組合連合会「長期性能保証」 |
保証内容はそれぞれの団体によって異なっていますが、塗装業者が倒産した場合でも保証が受けられるものもあります。