住宅の悩みで頻繁に耳にするのが雨漏りです。
ベランダからの雨漏りが特に問題で紫外線によるダメージを受けやすく、劣化が早いです。
定期的に防水処置を行わないと、建物内部まで水がしみ込んでしまい、莫大な補修費が発生してしまう恐れが有ります。
「あれ?少し雨漏りしてる?」と思ったその瞬間が危険信号です。防水は早急な対処が必要なのです。

 

各種防水工事

防水工事と一言で言っても、アスファルト防水やFRP防水等の様々な方法があります。
工事種類の判断は錆の進行具合、立地条件などを現場で確認させて頂く方法が一番早いです。
お気軽にご相談ください。

 

アスファルト防水

アスファルト防水

概要 現場でアスファルトを加熱・溶解し、解けたアスファルトを下地に流しながらルーフィング類を張り付ける工法。通常この工程を2〜4回程度繰り返す。
歴史 国内では明治時代から施工されており、長い歴史を有する。
長所 積層型なので接合部の信頼性がある。材料は大量生産されており、安価である。
短所 施工時に煙や臭気等の近隣公害が発生する。高温及び低温時の性能がやや劣る。
最適な用途 新築物件で、押えコンクリート等の保護層が設けられる仕様の場合。
注意点 施工現場にアスファルト溶解釜を設置するので、煙・臭気・汚れ等への対策が必要である。

 

FRP(Fiberglass Reinforced Plastics)防水

FRP防水

概要 FRP防水は、液状の不飽和ポリエステル樹脂に硬化剤を加えて混合し、この混合物をガラス繊維などの補強材と組み合わせて一体にした塗膜防水です。
歴史 FRP防水は1970年代初期に開発され、以降国内で急速に普及していきました。
長所 防水層は継ぎ目のないシームレスな層となり、軽量かつ強靭、耐熱性・耐食性・耐候性などに優れている。
短所 強度は高いものの伸縮は苦手なので、変形量が大きい木造の伸縮には付いていけない。
最適な用途 耐薬品性に優れているため、薬品槽や雑排水槽などの防食分野や厨房床などにも広く使われています。
注意点 紫外線に弱いため、場所によってはメンテナンスが必要

 

シート防水

シート防水

概要 加硫ゴムシートや塩化ビニル系シートを下地に張り付ける工法。張り付け方には、接着剤を使用する方法、機会的に下地に固定する方法等がある。
歴史 昭和30年代の高分子化学の発展とともに広がった工法。
長所 工場で生産されるため、品質は一定である。合成高分子系シートは強度・伸びが大きい。
短所 単層仕様が多く、防水の信頼性はシート接合部の処理に依存する。薄手のシートでは耐衝撃性などがやや劣る。
最適な用途 塩ビシートでは機械的固定工法で既存防水にかぶせで改修する場合。
注意点 強風地域での風対策、鳥害対策等を考慮する必要がある。

 

ウレタン塗膜防水

ウレタン塗膜防水

概要 ウレタン等の液状の液状の樹脂を下地に塗布し、硬化させて防水層とする工法。通常、不織布などを補強材として併用する。
歴史 シート防水と同様の歴史
長所 全面シームレスな層になるので、接合部の不安がない。複雑な部位での信頼性が高い。
短所 下地の影響を受けやすく、場所により厚さのムラが出やすい。耐候性がやや劣る。
最適な用途 役物等が多く、複雑な形状の屋根に施工する場合。
注意点 施工時の溶剤の揮散・臭気の発生等への対策が必要である。