スレート屋根塗装の縁切りやタスペーサーの差し込み

スレート屋根

コロニアルやカラーベストなどのスレート屋根の場合、塗装する時に「縁切り」と呼ばれる作業が行われます。

縁切りとは、スレート瓦同士が塗料で密着しないように、塗装後にスレートの間に器具を差し込み、隙間を開ける作業のことです。

スレート瓦同士が付いても特に問題はないように思うかもしれませんが、板と板の隙間が中途半端にふさがっていることで、雨水が内部に侵入し屋根が腐食する原因になります。

勾配が急な屋根の場合は縁切りが必要ない場合もありますが、基本的にスレート屋根の家では、縁切りが行われます。

 

アスベスト問題

2000年以前のスレート瓦には、発がん性物質のアスベストが含まれており、塗膜が剥がれスレートがむき出しになると良くありません。

 

スレート屋根の寿命は30年ほどで、新築から30年ほど経ったら葺き替えが必要になりますが、アスベストを含む古いスレート屋根の葺き替え工事は、カバー工法で行われるのが一般的です。

カバー工法とは、既存の屋根の上に新しい屋根を葺き替える重ね葺きとも呼ばれる工法です。

既存の屋根を撤去する作業がないので、費用が安く済むことや、アスベストの飛散がないので、古いスレート屋根で行われる標準的な工事です。