金属サイディングの塗り替え~アルミ・ガルバリウム~

サイディング壁の中で、窯業系の次に多いのが金属系です。

金属系サイディングは、ガルバリウム鋼板、アルミニウム、ステンレスなどの金属で作られたサイディングのことです。

 

金属系サイディング壁の劣化症状

注意
・チョーキング(白い粉)
・旧塗膜の浮き、剥がれ
・赤サビ、白サビの発生 

チョーキング現象や旧塗膜の浮き、剥離は、サイディングに塗られている塗料の劣化によって起こります。

旧塗膜の浮きや剥がれが出ている状態は、かなり劣化が進んでいますので、この状態になる前に塗替えをオススメします。

金属サイディングのサビは2種類あり、ジョイント部で良く見られるのが赤サビ、ボード全体に現れやすいのが白サビです。白サビは触るとザラザラしています。

 

金属サイディングの塗り替え風景

金属サイディングは、ケレン(サビ落とし)や高圧洗浄が重要になってきます。これをやらないと、塗装してもすぐに劣化症状が出てしまいます。

下地調整が済んだら、シーリング部分にプライマーを塗り、下塗り ⇒ 中塗り ⇒ 上塗りと作業していきます。外壁塗装は3回塗りが基本です。

 

塗料の耐久性と価格

サイディングの塗替えで使われる塗料によって耐久性や価格が変わってきます。

ウレタン塗料は耐久性が低いのであまり使われなくなっています。逆に、耐久性が高いシリコン塗料が使われることが多いです。

同じシリコンでも各メーカーが色々な種類を販売しており、価格には差があります。

耐久性を考えるとフッ素塗料がオススメで、美観を保つという意味では光触媒塗料がオススメです。

 

ガルバリウム鋼板のサイディングはやめたほうがいい?

ガルバリウム鋼板は、屋根材としては人気がありますが、外壁材としてはあまり使われなくなっています。施工後のトラブルやクレームが増えたことで、販売を中止するメーカーも出ています。

ガルバリウム鋼板は、耐久性が高く錆びにくいので素材としては優秀ですが、施工者の技術や施工後の取り扱いによっては問題が出てくるようです。

金属系サイディングで使われる金属はいくつかの種類があります。それぞれ特性を理解した上で価格やメンテナンス費用などを考えて、使う素材を決めるのが良いと思います。