外壁の塗り替えの目安になる症状

外壁塗装

外壁の塗替えは、新築から15~20年ほどで行う家が多いですが、使っている外壁材によっても適切な塗り替え時期は変わってきます。

年数はあくまで目安です。自分の家の状態を見て塗り替え時期を判断するようにしましょう。同じ外壁材でも家が建っている環境によって劣化の具合は変わってきます。

 

外壁材ごとの劣化の症状

外壁材 劣化症状
窯業サイディング 色あせ、チョーキング、ボードの反り・ヒビ割れ、爆裂、塗膜の剥がれ・浮き、コケ・藻の発生、シーリングの劣化
金属サイディング 錆び、キズ、穴、破損
モルタル 色あせ、チョーキング、ヒビ割れ、破損、塗膜の剥がれ・浮き、コケ・藻の発生
ALCボード 色あせ、チョーキング、ヒビ割れ、塗膜の剥がれ・浮き、コケ・藻の発生
コンクリート ヒビ割れ、爆裂、鉄筋の亀裂・破損
トタン 色あせ、錆び、浮き

外壁材によっても劣化の症状が変わってきますが、窯業系サイディングとモルタルの劣化症状は似ています。金属系の壁はサビが発生することが多いです。

 

サイディング壁の劣化の段階

注意
①ツヤが落ちてくる
②色があせてくる(暗くなる)
③チョーキングが出てくる
④コケや藻が発生する
⑤塗膜が剥がれ始める
⑥ボードがむき出しになり腐食する

サイディングの場合、ヒビ割れが発生する可能性は低いですが、触ると白い粉が付くチョーキングの症状が出てきて、壁にコケや藻が発生するようになると危険信号です。(環境によってはコケや藻は1年目から生えてきます)

塗膜が剥がれサイディングパネルがむき出しになると、水を吸収して腐食に繋がります。この状態になる前に塗装しなければなりません。塗膜が剥がれ始めた時点でかなり危険な状態ですので、4までの段階で塗り替えを行いましょう。

また、ボードの繋ぎ目でシーリング材を使っているサイディングの場合は、シーリングが劣化して痩せたりヒビ割れが発生します。隙間ができるとそこから雨水が侵入しボードや建物が腐食していきます。

外壁とは別に窓サッシ周りのシーリング材の塗装剥がれや、ヒビ割れなども塗り替えの目安になります。

 

工事に適した季節は?

基本的に何月でも塗装工事はできますが、12月や1月は少ないです。塗料は5度以下の気温では上手く固まらないため、冬場の昼間の気温が5度を下回る地域では塗装工事ができません。

真夏は屋根の表面温度が50度以上のなることもありますが、昼間に作業しなければ問題ありません。工事中は窓が開けられませんので、真夏の工事は少し厳しいかもしれませんが、実際には8月の工事も多いです。