屋根や日当たりが良い場所はフッ素塗料がオススメ

外壁や屋根の塗装で使われる塗料はいくつかありますが、コストパフォーマンスが高いことでシリコン塗料が選ばれる事が多いです。

アクリルやウレタンはあまり使われなくなっており、最近はシリコンが主流です。より耐久性を求める人はフッ素を選択しています。

フッ素はシリコンよりも高価なので、一般住宅ではあまり使われていませんが、耐久性が高いので、屋根や日当たりが良い家の場合は、フッ素の方が良いかもしれません。

 

塗装はトータルコストで考える

シリコンを耐久年数10年、フッ素を耐久年数20年と考えた場合、40年、50年の長いスパンで考えるとシリコンよりもフッ素の方がトータルコストが安くなることもあります。

実際にはシリコンで13~15年ほど持たせてしまう家が多いので、これほどの差にはならない可能性もありますが、1回の工事代金だけで比較するのは良くありません。

 

壁はシリコン、屋根はフッ素

外壁と屋根は同じ塗料が使われる事が多いですが、屋根の塗料はグレードを上げるのも一つの方法です。

屋根は長時間太陽光を直接浴びることで、外壁よりも早く劣化します。外壁と屋根で同じ塗料を使った場合、屋根の方が早く塗り替え時期が来ることになります。

屋根は耐久性が高いフッ素塗料にして、外壁はコストパフォーマンスが高いシリコンにすることで、次の塗替え時期が来た時に同じくらいの劣化具合にすることができます。

 

屋根は遮熱・断熱塗料でもOK

屋根は特殊塗料の遮熱塗料や断熱塗料を使うのも良いでしょう。遮・断熱塗料を使うことで、耐久性が上がるとともに、省エネで環境に優しい家になります。

遮熱塗料は太陽光を反射し室内温度を下げる塗料で、断熱塗料は太陽光の熱伝導率を抑え室内温度を下げる塗料です。

遮熱と断熱の両方の機能を持った塗料もありますし、中塗りで断熱塗料を使い、上塗りで遮熱塗料を使う遮断熱工法もあります。

断熱塗料は室内の熱を外に逃がしにくいこうかもあるため、冬場の暖房費を抑えることもできます。

遮・断熱塗料は、通常の塗料よりも高くなりますが、夏涼しく冬暖かい家にすることで、エアコン代を抑えることができます。通常の塗料と遮熱塗料で夏場の室内温度を比較すると3~5度の違いが見られます。

15年、20年の長いスパンで考えた場合、塗装工事代金が高くても十分元が取れますので、エコや省エネを考えて遮・断熱塗料を選んでも良いと思います。