エマルション塗料とは

外壁や屋根の塗装材を選ぶ時に、「エマルション塗料」や「エマルションペイント」という言葉を見かけることがあります。

外壁塗装で使われる塗料は、シリコン樹脂塗料やフッ素樹脂塗料が一般的ですが、それと同じ括りでエマルション塗料という塗料の分類があるわけではありません。

知識として知っておいた方が良いとは言えないレベルの話ですが、疑問に思う人もいると思うので、簡単に解説しておきます。

 

エマルションとは

エマルション(乳濁液)とは、液体中に他の液体が溶けずに混ざり微粒となって分散しているもののことです。牛乳、バター、乳液などがエマルションで、牛乳は、水の中に油の粒子が混ざっているタイプのエマルションです。

牛乳やバターは、2つの液体が溶け合っているように見えますが、一方の粒子が極めて小さいことで、分離すること無く混ざり合い融け合っているように見えるのです。

なお、エマルジョンと明記されることもありますが、同じものです。

 

エマルション塗料とは

エマルション塗料とは、水や有機溶剤に樹脂が分散している状態の塗料のことです。外壁や屋根に使われる塗料は、基本的にエマルション塗料です。

水に樹脂が分散しているのが水性エマルション塗料、有機溶剤に樹脂が分散しているものが溶剤系エマルション塗料です。最近は水性エマルション塗料が増えています。

たとえば、遮熱・断熱塗料として有名な日進産業のガイナは、水+アクリルシリコン樹脂+特殊セラミックビーズの水性エマルション塗料です。