見積書にある付帯部塗装、下塗り、ケレンは必要?

ケレン

外壁塗装工事の見積書を見て、必要な工事か疑問に思う項目があるかもしれませんが、多くの場合、必要な工事しか書かれていません。

工事代金を節約するために必要な工事をしないと、雨漏りなどでもっと大きな金額が必要になります。

屋根の塗装は必要?

屋根は見えない部分なので、塗替えせずに放置しても良いと考えるかもしれませんが、屋根は紫外線をモロに浴びることで外壁よりも早く劣化してしまいます。

日本瓦のように、30年以上メンテナンス不要な屋根材もありますが、コロニアルやカラーベストなどのスレート屋根は定期的なメンテナンスが必要になります。

外壁塗装を依頼する時に、屋根塗装代を節約したために、屋根材が劣化して雨漏りが発生し、屋根リフォームだけでは済まなくなった事例もあります。外壁と屋根を同時にやらないと、足場代などかえって費用がかかることがあるので、外壁と屋根の塗装は一緒にやるようにしましょう。

なお、屋根は10~15年おきに塗り替えを行い、2回目の屋根リフォームの際には、葺き替えや重ね葺き(カバー工法)で屋根を張り替えるのが一般的です。

付帯部の塗装は必要?

塗装箇所の名称

これら付帯部と呼ばれる部分は、塗り替えしなくても大きな影響を与えないこともありますが、通常は外壁塗装の時に一緒に塗装します。

付帯塗装の費用は、全て含めると20万円ぐらいかかることもありますが、外壁や屋根だけ塗装して他の部分は汚いままだと、見た目も良くありません。

下塗りは必要?

下塗り・中塗り・上塗り

外壁や屋根の塗装は、下塗り ⇒ 中塗り ⇒ 上塗りの3回塗りが基本です。

中塗りと上塗りはシリコン塗料やフッ素塗料などの上塗材が使われますが、下塗りはシーラーと呼ばれる下塗材が使われ、壁と上塗材を密着させるために必要になるので省略することは出来ません。

なお、上塗材は中塗りと上塗りで色を変えることもあります。違う色を使うと塗り残しがすぐにわかります。

※一部の塗料では、次回の塗り替えの際に、同じ塗料を使えば下塗りが省略ができるものがあります。

ケレンは必要?

ケレンとは鉄部などの塗装で、塗料が部材にしっかり密着するように、下地を削って傷をつけることですので、必要なケレンを省略することはできません。全ての材質でケレンが必要になるわけではないので、見積もりにケレンが含まれない場合もあります。

シーリングの打ち替えは必要?

サイディングボードの場合、ボードの塗り替えとともに、ボードの繋ぎ目にあたるシーリングの打ち替えを行うのが一般的です。

このように、既存のシーリングを撤去して、マスキングテープを貼り、プライマーを塗り、シーリングを充填します。

シーリングの劣化がひどくなると、雨水が建物に侵入して錆びやカビの原因になったりします。シーリングはホームセンターなどで売っていますので、DIYでやってしまう人もいますが、お金はかかっても塗装工事の時に一緒にやってもらうのが安心です。